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【夕焼けエッセー】ゆず

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 先日、主人の実家にできたゆずをたくさんもらった。知人におすそ分けしたところ、ある人が「ゆずジャム作るわ」と。私は、焼き魚にしぼるか、ドレッシングを作るかと考えていたが、ナイスアイデアをもらった。

 さっそく、ネットでジャムの作り方を調べた。そして、砂糖の量の多さに驚き、種も使うことを初めて知った。ワクワクしながら鍋をかき混ぜていると、いい香りに誘われたのか、受験勉強中の息子ものぞきにきて「楽しそうな実験やなあ」と。

 とろみが出てきたので、瓶詰めして冷ました。しばらくして見ると、予想以上に固まっている。なんと、ジャムを通り越して、水あめになってしまった。どうやら煮詰めすぎてしまったようだ。再度、印刷したレシピをよく見ると「早めに火を止めること」としっかり書いてある。これが、ジャム作りの極意かと反省した。

 私は、「失敗は成功のもと」と唱えながら、冷めたジャムを湯煎にかけて鍋に戻し、水を足してゆるめた。指示通り、早めに火を止め、瓶詰めして冷ますと、やっとジャムらしいものができあがった。

 たかがジャムではあるが、手塩にかけたわが子のように、いとおしい代物であった。自慢げに息子に見せ、試食してもらうと「おいしいけど、せっかくの黄色が生かされてない」と。確かに、上白糖でなく三温糖を入れたので、全体が濃いはちみつ色になり、鮮やかな黄色は消えてしまっていた。

 まだまだ研鑽(けんさん)を積まねばならぬ、ジャム作り、決して侮るなかれと肝に銘じた。さあ、次は何で作ろうかしら?

福森真知(49) 主婦 京都府木津川市

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