PR

産経WEST 産経WEST

大阪に広まった納豆、でも高級品は…

Messenger

 「大阪人は納豆嫌い」-。大阪でも、他の地方でも、一般的にそんな通説が広がっている。だが、本当にそうなのか疑問に思っていた。なぜなら、大阪のスーパーに行けば、さまざまな納豆製品がうずたかく並べられ、客がごく普通に買っているからだ。

 「実は大阪人は納豆好きではないのか」-。そんな仮説を立て、大阪・ミナミ(大阪市中央区)で、大阪府民31人に聞いたところ、過半数の16人が「好き」だった。このアンケートなどをもとにした記事は昨年10月の夕刊に掲載された。

 納豆嫌いな人は「あんな臭いもの」などと、においの強さを理由にあげることが多いが、コメントの中には「においは気にならない」という声が複数あった。

 大阪市浪速区の飲食業の男性(35)は「においも味も好き。くさいのがおいしい」と言い切り、「20代の頃、興味本位で買ってみて、食べたらおいしかった」と打ち明けた。納豆のにおいに対する抵抗感は少なくなっているのだろう。

 総務省(総務庁)の家計調査でみると、大阪市の1世帯あたりの納豆に対する支出額は昭和60年から平成29年の足かけ33年で4・1倍に伸びている。

 納豆メーカーでつくる全国納豆協同組合連合会(納豆連)の広報担当者は「最近、大阪の人から保存や食べ方などについて問い合わせが多く、興味を持っているようだ」と話す。

 担当者によると、納豆は、健康▽安さ▽簡便性-という3つの嗜好(しこう)に合致した食べ物であるという。健康面では大豆が原料であるため植物性タンパク質が取れて繊維質も多いこと、安さでは数パックが100円程度で売られていること、簡便性ではパックのまましょうゆなどを入れて混ぜれば食べられること-が、消費者に受け入れられている。担当者は「大阪でこの3つの嗜好が強まっているのではないか」とみる。

 個人的には安さがやはり一番の魅力ではないかと思う。数パック100円程度でおいしいおかずになるし、酒のつまみとしてもいける。

 ただ、大阪のスーパーでもう少し高級な納豆を探そうとすると、なかなかお目にかかれない。高級な納豆はやはりねばりが違う。混ぜれば混ぜるほど、そのねばりから糸が出てきて、これがうまみになる。

 大阪暮らしは、納豆好きとしては少し物足りない。(張英壽)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ