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コケブームの影で乱獲深刻 観光名所ではぎ取る被害も

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コケが持ち去られた平泉寺白山神社の境内。土がむき出しになっている(勝山市教育委員会提供)
コケが持ち去られた平泉寺白山神社の境内。土がむき出しになっている(勝山市教育委員会提供)

 観賞用やインテリアとしてコケが人気を集めるなかで、乱獲が問題になっている。地域版のレッドデータブックに登録されている希少種がはぎ取られたり、名所が被害に遭ったりしている。許可を取らずにコケを持ち去ると、罪に問われるケースもある。関係者や愛好家らは「貴重な生態系が崩れる」と危機感を募らせている。(木ノ下めぐみ)

 「みんなで守ってきたコケ庭なのに一番目立つところをボコボコむしられた。ひどいもんですよ」。福井県勝山市の平泉寺白山(へいせんじはくさん)神社で清掃活動を続ける地区総代、大久保満さん(67)は憤りを隠さない。

 境内に、緑のじゅうたんのようにコケ庭が広がる同神社。司馬遼太郎が著書『街道をゆく』でコケの美しさを絶賛し、「日本一のコケの宮」との呼び声も高い。白山山麓一帯とともに国立公園に指定されている。だが昨秋、直径30センチほどにわたり、コケがはがされて土がむき出しになる被害が20カ所で見つかった。

 「イノシシに荒らされることはあっても、そんな悪質なことをする人はこれまでいなかった」と大久保さん。むしられた場所には目立たない別のところからコケを移植したが、「果たしてきちんと定着するかどうか…」と不安も。

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