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恐竜、旧日銀を占拠 色鮮やかにおもちゃが変身 京都

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会場を埋めるプラスチック製おもちゃと作品=京都市中京区の京都文化博物館別館ホール
会場を埋めるプラスチック製おもちゃと作品=京都市中京区の京都文化博物館別館ホール

 子供たちからも見捨てられたプラスチックのおもちゃたちが、色鮮やかな恐竜となって蘇り、旧日本銀行京都支店を占拠した-。美術家の藤浩志・秋田公立美術大副学長の特別出品「ジュラ紀を受け継ぐ」が19日、京都市中京区の京都文化博物館別館ホールで始まった。

 昭和35年、鹿児島県生まれの藤氏は、京都市立芸術大染織科の出身。卒業後、青年海外協力隊員としてパプアニューギニアに赴任し、普段は役に立ちそうもない痩せたイヌが、原生林で果敢に野豚を追う光景を目の当たりにした。

 こうした体験から「社会的に価値を認められていない存在にエネルギーを注ぎ、圧倒的に感動的な状態に変化させる技術としての芸術」(藤氏)を目指し、数々のアートプロジェクトを手がけてきた。妻、容子さんとともに、子供たちが不要となったおもちゃを交換できる場所作りから始まった「かえっこ」活動もライフワークとなった。

 今回の出品作は「かえっこ」に熱中する子供たちからも見捨てられたおもちゃやその破片を並べ、組み合わせたものだ。展示テーマはプラスチックの原料となる石油が、恐竜がばっこしたジュラ紀の地層に豊富に埋蔵されていることにちなんだ。石油製品があふれる現代の日常への違和感を作品のメッセージに込めた。

 色とりどりの大量のおもちゃで埋め尽くされた会場は、旧日銀京都支店。ジュラ紀から何を受け継ぎ、次世代の子供たちに何を受け渡すのか。京都の歴史的建造物に蘇ったプラスチックの恐竜たちは、美しくも、どこかせつない。

 2月3日まで。入場無料。(山口敦)

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