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【入試最前線】(9)変わる問われる力 これからの受験は

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昨年11月に実施された大学入学共通テスト試行調査の問題用紙。公民の現代社会では、学校新聞の作成に絡めた問題も出された
昨年11月に実施された大学入学共通テスト試行調査の問題用紙。公民の現代社会では、学校新聞の作成に絡めた問題も出された

 ITの発達などに伴って産業構造が大きく変化するなか、それに対応した能力を身につけさせようと、教育界では大きな改革が進められている。これまでは、知識量を問う暗記型の教育が重視されてきたが、コンピューターやAI(人工知能)が発展するなか、これからは、子供たちが議論したり主体的に考えたりしながら、学んでいくことが大事になっていくのだという。大学入試もこうした流れのなかにあって、試験内容も従来とは、大きく変わっていくことになるのだという。

 新しい学力のキーワードとして浮上しているのは「思考力」「判断力」「表現力」だ。大手予備校の河合塾教育情報部の富沢弘和部長は「これからは先を読むのが難しい時代。世の中が大きく変わるときには、知識の量だけでは通用しない。自分でいろいろ考えて判断し、表現していくということが重要になる」と話す。

共通テスト

 改革の柱の1つになっているのが「大学入試センター試験」の廃止と、平成33(2021)年度からセンター試験に代わり「大学入学共通テスト」が実施されることだ。

 新テストは、国語と数学の一部で、従来型のマークシート方式問題に加えて記述式を採用。英語では「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価するため、民間検定試験(ケンブリッジ英語検定やTOEICなど)を活用する。

 富沢さんは「今までのセンター試験も『知識だけを問う』ものではなかったが、今後はより思考力、判断力を問う形なる」と説明する。

 文部科学省は、共通テストでの記述式問題の導入について「(導入により)回答を選択肢の中から選ぶだけでなく、自らの力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価することができる」としている。

 新テスト実施に向け、2回にわたってプレテストも行われた。プレテストでは、暗記した知識だけでなく、その知識を具体的にどう生かすのか、思考力や判断力を測る「教科書を丸暗記しただけでは解けない問題」が出題された。

 国公立の二次試験や私大の試験も教育改革の流れのなかで大きな転換点を迎えており、各大学ともに新たな入試のあり方を検討中だという。

広い関心を持って

 センター試験は現在の高2年生が現役で受験するまでで終了。共通テストが導入されるのは、現在の高1生が受験するタイミングからだ。共通テストに対応するために、現在の高1生たちは、どうやって力を養ったらよいのだろうか。

 富沢さんは「実は、問われる知識は変わらない。まず、学校の先生から教えてもらう知識をちゃんと身につけることがまず第一だ」としたうえで「例えば、本を読むにしてもいろんなジャンルを読むなど幅広いことに関心を持つことがが有効だ」と話していた。

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