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【昭和39年物語】(36)一本“半”足打法…「ワンちゃんは今後、絶対に打たれへん」

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 昭和39年の夏休みに、関西地方で2本の洋画が上映された。『007危機一発』ショーン・コネリー主演、ボンドシリーズ第2弾。そしてもう1本がバート・ランカスター、カーク・ダグラス主演の西部劇『OK牧場の決斗』である。

 もちろん小学生の筆者は見ていない。父親に連れられてよく映画は見たが、ほとんど森繁久弥主演の喜劇映画『社長シリーズ』だった。これがまたおもしろい。社長の森繁はもちろんのこと、秘書の小林桂樹、総務部長の加東大介、宴会好きの営業部長三木のり平に変な日本語を話す日系中国人のフランキー堺。よっぽど好きだったのだろう。「将来の夢」という学校の作文で「社長になりたい」と書いた。

巨人戦で王の「一本足打法」をマネして打席に立った国鉄・金田
巨人戦で王の「一本足打法」をマネして打席に立った国鉄・金田

 余談はさておき、この夏、38年の覇者巨人はどうなっていたのだろう。実は開幕前にエースの伊藤が左太ももを痛めて出遅れ、高橋明や“8時半の男”宮田も途中で故障。8月13日時点で55勝55敗の3位。残り30試合で首位阪神から8ゲーム差をつけられていた。話題は44本塁打を放っていた王が、38年に南海・野村が記録した1シーズンの本塁打記録「52本」を抜けるかどうか-だった。

 この時、王の“一本足打法”はまだ未完成。8月6日の国鉄24回戦(神宮)。あの「神宮の乱」が起こった試合で国鉄のエース金田は「ワンちゃんには今後、絶対に打たれへん」と豪語して試合に臨んでいた。その言葉通り、5安打完封、王から3三振を奪った。

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