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【阪神大震災】幼児向け体験セミナー毎年開催 和歌山

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園児らに災害時の備えの重要性を教える臼井康浩さん=和歌山県由良町
園児らに災害時の備えの重要性を教える臼井康浩さん=和歌山県由良町

 和歌山市内のNPO法人「震災から命を守る会」の2代目理事長、臼井康浩さん(53)は毎年、阪神大震災の発生日前後に幼児向けの体験セミナーを県内各地で開催、大規模災害への備えの重要性を訴え続けている。震災体験を講演する活動を続け、がんで亡くなった初代理事長の遺志を後世に伝えるためで、「幼い時に、自分の命は自分で守るという意識を育みたい」と強い意志をみせる。阪神大震災は17日、発生から24年を迎える。(前川康二)

幼児にも分かりやすく

 「揺れたらすぐにダンゴムシになろう」

 和歌山県由良町立ゆらこども園で15日開かれた防災の体験セミナー。臼井さんが地震発生時の対処方法を教えると、園児ら約50人は両腕で頭を抱え、一斉にフロアに身を伏せた。

 ほかにも被災後の散乱したガラスに見立てた卵の殻の上を歩かせたり、震災直後に撮影された、ロッカーやピアノの転倒した学校の写真を見せたりと、幼児にも分かりやすい伝え方を工夫している。

 体験セミナーで臼井さんが一貫して訴えるのは、事前対策の重要性だ。「避難場所の確保や食料の備蓄は確かに必要だが、それは命が助かってからの話。その前に家具の転倒や建物倒壊などで命を落とさないよう事前の対策が必要です」と強調する。

被災体験談に衝撃

 臼井さんは和歌山市出身。地元の高校を卒業し、平成7年に阪神大震災が発生した時は、東京の会社で事務員として働いていた。

 倒壊建物から上がる炎、橋桁が落ちた高速道路…。被災地のニュース映像に「大変なことが起こった」とは思ったが、一方で「別世界で起きたようで、どこか他人事のように捉えていた」と振り返る。

 転機が訪れたのは16年。故郷の和歌山市に戻って暮らしていた時、友人から「和歌山でも大変なことが起こるぞ」と聞かされ、阪神大震災を機に講演活動を続ける1人の被災者を紹介された。それが、会の初代理事長、岩瀧幸則さんだった。

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