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震災24年 母の死乗り越え乳がん医に

 29年4月には病院の勤務を週1回に減らし、乳がん診断や手術後のフォローを行うクリニック「mammaria(マンマリア) tsukiji」を病院近くに開業。乳がんは治療後も長期潜伏を経て再発することもあり、不安になりがちな女性患者を支える必要があるからだ。女性が気軽に訪れることができる場所にしようと、ビル5階のクリニックはサロンのような落ち着いた環境を整えた。

 結婚し、2人の子にも恵まれた。母が亡くなった年齢に近づくにつれ、自分の生き方をより強く意識するようになった。母が常々口にしていた「女性も仕事を持って生活を充実させなあかん」という言葉が、ずっと背中を押してくれる。

 「2人の子育てをしながらメスを置かず、ずっと構想していたクリニックも開業できた。お母さんに報告しても恥ずかしくない生き方はできているかな」

 母の写真も思い出の品も震災で焼けて失われた。心の中で生きる母に、人の生死に関わるがん医師として歩み続けることを誓う。

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