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阪神大震災、六甲道駅復旧工事がドラマに

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六甲道駅の高架橋のジャッキアップの準備をする作業員ら(奥村組提供)
六甲道駅の高架橋のジャッキアップの準備をする作業員ら(奥村組提供)

 平成7年の阪神大震災で交通が分断され、陸の孤島となった神戸。鉄道の中で最も早く全線開通したのがJR線で、完全復旧まで2年はかかるとされたJR六甲道駅(神戸市灘区)は、わずか2カ月半で営業を再開した。当時、困難を極めた工事に挑み、被災地に希望を届けた実話を基に関西テレビが制作した特別ドラマ「BRIDGE」が15日午後9時から放送される。(有年由貴子)

 「本当に誇らしい仕事をさせてもらった」。ドラマの主人公のモデルとなった、建設会社「奥村組」元社員の岡本啓(あきら)さん(69)は振り返る。

 高架駅を支える柱が崩れ、1階部分がつぶれた六甲道駅。寸断されたJR西日本東海道線でも特に被害が甚大だった。

 復旧を早めるために採用されたのは、重さ約1200トンの高架を元の高さ(地上約10メートル)までジャッキアップし、柱を作り直して支える工法。震災3日後の1月20日から始まった作業の現場指揮を執ったのが当時入社27年目の岡本さんだった。

 真冬の被災地で、約200人が作業にあたった。社員らは2交代制で昼夜を問わず復旧に取り組んだが、相次ぐ余震の中での作業は困難を極め、岡本さんも睡眠時間4時間ほどの日が続いた。

 がれきを手作業で取り除き、16台のジャッキで傾いた橋桁を水平に戻して、慎重に持ち上げていく。次の大地震にも耐えられるよう、柱には鋼板を巻いて補強した。

 忘れられない光景がある。1月下旬、自宅にいったん戻るために粉塵(ふんじん)まみれの作業服姿で阪神梅田駅(大阪市北区)に降り立つと、酔客が行き交う「日常」が広がっていた。

 一方、神戸方面行きのホームには、荷物を背負い押し黙った人々。水入りのポリタンクを重そうに携えた小学低学年くらいの女の子が歩く姿が見えた。

 「電車で30分足らずなのに全く世界が違っていた。『この子のためにも何としてでもつながなければ』と胸が締め付けられた」

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