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阪神大震災、夜明け前の追悼「限界」取りやめ相次ぐ

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 高齢化などを理由に取りやめるケースは、兵庫県内で相次いでいる。神戸市の市民団体「市民による追悼行事を考える会」の調査によると、今年1月17日前後に予定される追悼行事は昨年12月時点で計53件。昨年よりも3件減り、震災20年の節目だった27年の110件からは半減した。

 1月17日に鐘を鳴らす寺院などもここ10年で半減し、近年は正午に遅らせるケースも目立つ。同会の世話人、計盛(かずもり)哲夫さんは「この傾向が震災の風化につながらないようにしたい」と話している。

 夜明け前の追悼行事は身体的な負担が大きいとして、開催時間を見直す動きもある。

 神戸市長田区の復興住宅「フレール・アスタ若松」では毎年、震災発生時刻に合わせ、敷地内の復興記念碑前で追悼行事を開催してきた。しかし、参加者の大半が80歳を超え、数年前から「寒さの厳しい夜明け前に集まるのは体力的にきつい」との声が上がった。自治会は昨年11月、役員会で行事の取りやめを提案し、全会一致で承認された。

 一方で、復興住宅内で毎月開いている交流会「ふれあい喫茶」を初めて17日朝に開催する。住民や若い世代に向け、震災当時や復興の道のりを語り継ぐ内容という。実行委副委員長の船引康義さん(53)は「時刻にこだわるのでなく、あの日を思い出し、犠牲者をしのぶことが大切だ」と強調している。

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