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【昭和39年物語】(34)8月6日「神宮の乱」…長嶋の本盗に広岡激怒

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8月7日の新聞には、ホームスチールする巨人・長嶋と、球審につっかかる長嶋の写真が掲載された
8月7日の新聞には、ホームスチールする巨人・長嶋と、球審につっかかる長嶋の写真が掲載された

 季節は8月、当時の筆者は夏休み真っ最中。小学校の行事として3泊4日の「臨海学校」や学校のプールで「水練学校」があった。「夏休みの友」「自由研究」「絵日記」「読書感想文」-と宿題も多かったが、自宅が阪急宝塚沿線(川西能勢口駅前)にあったおかげで、両親が休みの日には「宝塚ファミリーランド」のプールによく連れていってもらった。

 8月6日、ONの活躍を見ようと多くの子供たちが詰めかけた国鉄-巨人24回戦(神宮)で「事件」が起こった。

 ◇8月6日 神宮球場

 巨人 000 000 000=0

 国鉄 020 000 00×=2

 勝 金田22勝10敗 敗 伊藤9勝9敗

 本 豊田(23)(伊藤)

 試合は国鉄のエース金田が5安打散発に抑えて完封勝ち。「事件」はその七回表に起こった。この回、先頭の長嶋が左翼へ二塁打。柳田の投ゴロで三塁へ進むと、打者広岡の3球目に猛然と本塁へ突っ込んだ。富沢球審の判定は「アウト!」。長嶋は怒った。「セーフだ! ノータッチだ!」。球審に飛びかかり、右手で2度、3度と胸を押す。退場にはならなかったものの、抗議は受け入れられない。長嶋はナインに抱きかかえられるようにしてベンチへ戻った。

 「事件」はこれで終わらない。この“無謀なホームスチール”をベンチのサイン(実際は長嶋の単独スチール)と思った打者広岡はわざと三振。ヘルメットを地面に叩きつけて憤然とベンチに戻るや「そんなにボクのバッティングが信用できないんですか!」と、仲間の制止を振り切って帰ってしまった。この事件が球界で有名な『神宮の乱』である。

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