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【プロの仕事】患者に寄り添い社会復帰サポート

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病気やけが、身体の障害などで手に力が入らない人が食事に使用する補助具の使い方を説明する作業療法士の白崎翔平さん=10日、大阪市淀川区の大阪医療福祉専門学校 (渡辺恭晃撮影)
病気やけが、身体の障害などで手に力が入らない人が食事に使用する補助具の使い方を説明する作業療法士の白崎翔平さん=10日、大阪市淀川区の大阪医療福祉専門学校 (渡辺恭晃撮影)

 「手首を上にすると、つかみやすいですよ」

 箸を持ちやすくする補助用具の使い方を、作業療法士の白崎翔平さん(29)が患者に寄り添いながらゆっくりと丁寧に説明していた。食べ物を皿から皿へ移す訓練のほか、家族に対して患者が食べやすいように具材を大きく切ってもらうようにアドバイスする。

 作業療法士は、病気やけがなどで日常生活における行動が思うようにならなくなった患者の社会復帰をサポートするのが仕事だ。

 看護師である母の勧めで、高校卒業後に「大阪医療福祉専門学校」(大阪市淀川区)の作業療法士学科夜間部に入学した。臨床実習で、実習先の病院の先生から指導を受けた際の言葉が印象に残っている。

 「患者さんの立場になって、患者さんが本当にやりたいことを見つけてみて」

 人間にとって、食事をすることも、歩くことも、読書することも、起きてから寝るまでのすべてが行動を伴う。しかし、その行動ができることがいかに難しいことか、健康な人にはなかなか気付くことができない。「障害や病気がなかったら、患者さんが『やりたい』と心から願うことを見つけて携わる。やりがいのある仕事だと思いましたね」と振り返る。

 卒業後は吹田市内の病院の救命救急センターで約3年間勤務。意識不明、全身やけどなどの重症者がいる現場で働くうち、患者本人が将来に希望を持てず、リハビリをやめてしまう実情を目(ま)の当たりにした。

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