PR

産経WEST 産経WEST

【防災その先へ】(5)減災取り組み 新たなステージ、時代守る

Messenger

 では、次世代の防災はどうあるべきなのか。

 近年は「想定外」と表現される災害が頻発。国は平成27年、こうした現状を「新たなステージ」と位置づけ、ハード(構造物)整備による防災の限界にも言及した。被害はゼロにすることはできない、という考え方だ。その上でこうも打ち出している。「被害が起きても『少なくとも命を守り、社会経済に壊滅的な被害が発生しない』ことを目標とすべきだ」

 ヒントは被災地に

 新たなステージに求められる防災や減災のヒントは、実際の被災地にあるのかもしれない。

 岩手県釜石市の花露辺(けろべ)地区。東日本大震災では全68戸のうち25戸が全半壊した。それでも震災後、半年間に及ぶ話し合いのもと、住民の総意で防潮堤の整備計画を断った。

 計画された巨大防潮堤は、完成まで5年かかる。住民約200人の9割が漁業で生計を立てており、元自治会長の下村恵寿(しげとし)さん(69)は「完成まで漁業ができない恐れがあった。それでは生活が成り立たない」と話す。

 防潮堤に頼らぬ代わり、住民が高台に移り住んだり、避難道の整備を進めたりする道を選んだ。「復興には住民の思いが反映されてもいいはず。ここに住むのは政治家でも学者でもなく“俺たち”なんだから」。下村さんは胸を張る。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ