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【昭和39年物語】(32)西宮決戦 南海“奪首”「勝因は根性や」

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「ボクは親分と同じ呉育ちだから…」と奮闘する20歳の南海・国貞。背番号は「46」
「ボクは親分と同じ呉育ちだから…」と奮闘する20歳の南海・国貞。背番号は「46」

 “夢の球宴”も終わり後半戦が再開した。首位阪急と2位南海との差はわずか「8厘」。だが、7月28日の「決戦」を前に西本、鶴岡両監督の表情に大きな差があった。

 「南海は楽なゲームをやってるようやな。ウチはローテーションも何もない。南海戦を考えて投手をやり繰りするような余裕はない」。26日の近鉄戦(ダブルヘッダー)をなんとか1勝1敗で乗り切った西本監督は、肩が落ち疲れ果てた表情。

 一方、東京戦(ダブルヘッダー)を、スタンカの完投、杉浦の好投で連勝した鶴岡監督は、「バカたれがぁ!」とベンチで選手たちを怒鳴りあげていた。

 「バカたればっかりや。連勝というても、東京のエラーで勝たせてもろたみたいなもんや。調子が悪いのは暑いからや-とぬかしよる連中がおる。もってのほかや。暑いのは相手も一緒。ワシも暑いわい。根性が弛(たる)んどるんや!」。そして、決戦の日を迎えた。

 ◇7月28日 西宮球場

 南海 000 100 003=4

 阪急 000 200 000=2

 勝 森中7勝8敗 敗 米田15勝13敗

 気温29・9度、観衆は満員の約3万人。いつもなら試合開始30分前からポツリ、ポツリやって来るファンが、開始2時間前には長蛇の列。球団史上初の「ダフ屋」も現れ、自転車に乗り、阪急西宮北口駅から球場まで歩いてくるファンに「ええ、席あるで」と声を掛けた。この一戦をテレビも中継。関西テレビが午後8時から放送した。ちなみにこの時間帯、NHKでは8時から、柳家金語楼、水の江滝子が主将を務める人気番組「ジェスチャー」が放映されており、子供心にはこちらの方が見たかった。

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