PR

産経WEST 産経WEST

【オトナの外来・完】親を殺したい…深刻な介護問題

Messenger

 私事ですが、3年前に「親を殺したくなったら読む本」(マキノ出版)を出版しました。あまりにも衝撃的な本なので国内ではあまり売れていませんが、台湾で出版したいという話があり、翻訳されました。先日、この本がよく売れているので増刷したという報告がありました。親を大切にするという儒教の影響のあるところでは、親の問題は深刻なのかもしれません。

 私を含めて、ある程度の人は一生に2度ほど親に死んでほしい、殺したいと思ったことがあるはずです。

 最初は若いとき、過干渉や虐待などで親を憎んだことのある人は少なからずいると思いますし、親に向かって「死ね!」と罵倒(ばとう)したこともあるでしょう。

 それは思春期の反抗期として大きな問題とならなければ笑い話ですみますが、時に傷害事件などに発展することがあります。そんな過激な感情を押し殺すのではなく、うまく発散して衝動的になったときに気持ちを抑える薬を服用すれば数年で落ち着くことがほとんどです。

 2度目は親の介護のときです。特に認知症になって徘徊(はいかい)したり、暴力をふるったり、万引をしたりすると「いい加減に死んでほしい」と思っても不思議ではありません。

 老老介護で追いつめられた高齢介護者が連れ合いを殺すという、介護殺人や心中が後を絶ちません。もちろん積年の恨みからくる殺人もあるかもしれませんが、多くは仲の良い親子や夫婦であったようです。

 認知症で人格が崩壊し、手に負えなくなった親やパートナーに殺意を抱いても異常なことではないと思います。特に親が嫌がるからと施設にお願いせずに、自宅で介護している場合が危険です。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ