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【防災その先へ】(4)最新技術 前兆を可視化 意識変える

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最新の気象レーダー「MP-PAWR」が捉えた観測動画について説明する情報通信研究所の中川勝広研究室長=東京都小金井市(有年由貴子撮影)
最新の気象レーダー「MP-PAWR」が捉えた観測動画について説明する情報通信研究所の中川勝広研究室長=東京都小金井市(有年由貴子撮影)

 首都圏の地図の上空に、立体映像化された雨雲が次々と現れ、柱状に不規則に形を変えながら地表へと落ちていく。雨の強さによって色分けされ、局地的に大雨が降っている部分が赤く染まっている。

 モニターに映し出されたのは情報通信研究機構(東京)などが開発した「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」が捉えた雨粒の姿だ。「このゲリラ豪雨はわずか数分でできた積乱雲によるもの。この気象レーダーを使えば、雨粒を多く含んだゲリラ豪雨の『卵』をいち早く見つけ、20~30分先の局地的大雨を予測することができる」。同機構の中川勝広研究室長は言う。

30秒で豪雨予測

 MP-PAWRは平成29年11月に埼玉大に設置された最新の気象レーダーで、東京都など首都圏の半径80キロ範囲をカバーする。国内各地に配備されている従来型のレーダーだと、雨雲の立体構造の観測に5分以上かかっていたが、これなら30秒程度に短縮が可能だ。

 積乱雲は5~10分で急発達し、30分~1時間程度で消える。レーダーは雨が降り始める前に雨雲の発生を早期に探知し、刻々と変化する雲の内部を詳細に可視化。上空にたまった雨水の量から豪雨の予測値をはじき出す。現在は実証実験の段階だが、実用化されれば世界初の技術という。

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