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【「30歳」が語る平成】作家・朝井リョウさん 物差しのない時代 意味や価値求め

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作家、朝井リョウさん
作家、朝井リョウさん

 平成元年生まれの人たちは今年、30歳を迎える。元年生まれにとっては、その歩みがそのまま、平成史と重なりあう。「そう言われても、特に意識したことはないけれど…」。戸惑う各界の元年生まれたちに語ってもらった。その言葉には、時代のさまざまな景色が映り込む。

 《3年前から、時代ごとに8組の作家たちが「対立」をテーマに物語をつむぐという文芸誌の企画で、「平成」時代を担当。小説『死にがいを求めて生きているの』として、3月刊行を予定》

 「最初は、平成の対立として書くべき主題が思いつかなかった。昭和を担当した伊坂幸太郎さんが嫁(よめ)姑(しゅうとめ)の対立を書くと聞いて、平成は個人間の対立が奪われた世代なのかなと感じた。運動会の順位付けを廃止する学校があったり、成績も絶対評価になったり」「人と比べてどう、ではなくて、自分で自分の幸せを決める。その風潮はすごくいいことだけど、人間は、自分の物差しだけで物事を測れるほど強くない。対立しなくていい、比べなくていい、となったときに、逆に順位付けを自分から求める人が生まれる、と感じました。ヘイトスピーチみたいに自ら対立の渦に飛び込むというか。私自身、SNS等で他人の生活を勝手にのぞいては自分と比べ、落ち込んだり」

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