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最年少囲碁プロ 将棋人気への焦り、女流底上げも

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世界でも活躍するトップ棋士、韓国の朴廷桓九段(左)と記念撮影した仲邑菫さん(幸さん提供)
世界でも活躍するトップ棋士、韓国の朴廷桓九段(左)と記念撮影した仲邑菫さん(幸さん提供)

 囲碁の日本棋院が5日、最年少プロ棋士として小学4年の仲邑(なかむら)菫(すみれ)さん(9)を4月から採用することを公表した。通常の手続きを省略する前代未聞の若手抜擢(ばってき)の背景には、藤井聡太七段(16)らが活躍する将棋界の人気への焦りや女流棋士の伸び悩みへの危機感がある。

 「藤井七段が活躍する将棋界がうらやましい」。折に触れて将棋界への羨望のまなざしを向けるのは井山裕太十段(29)=五冠=だ。2度の七大タイトル独占を成し遂げ、昨年は将棋の羽生善治九段(48)とともに囲碁界初の国民栄誉賞を受賞したが、スターを次々と輩出する将棋界への焦りは否めない。

 約20年前に週刊少年ジャンプで連載された漫画「ヒカルの碁」で一時、囲碁ブームが盛り上がったが、その後は人気拡大への“決め手”が打ち出せていないのが実情だ。日本棋院が発行する雑誌などの定期購読会員数の減少傾向にも歯止めがかかっていない。

 「将棋教室への小中学生の参加者増加につながった藤井七段のような存在が必要だ」。囲碁界には若手スターの誕生を求める声が広がっている。

 今回の背景には女流棋士の強化策の側面もある。日本を追い抜き囲碁先進国になった中国や韓国勢と戦う国際棋戦では、久しく勝てない状況が続いている。とりわけ女流棋士の場合は台湾勢も力を伸ばしており、30年に日本で行われた国際棋戦では、国内第一人者の藤沢里菜女流名人(20)でさえ中台韓に続く4位にとどまった。

 日本棋院の小林覚副理事長は「強いプロが多くいて競いあうことで、世界一が生まれる可能性が高くなる」と説明。仲邑さんのプロ入りによる女流棋士の実力面の底上げを期待した。

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