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【新春特別対談】歌舞伎俳優・片岡愛之助と柔道52キロ級・阿部詩(中)「怪物になりたい」「どんな小さい役でも手を抜かず」

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歌舞伎俳優の片岡愛之助さん=大阪市港区(沢野貴信撮影)
歌舞伎俳優の片岡愛之助さん=大阪市港区(沢野貴信撮影)

 関西を本拠に歌舞伎から映画まで幅広く活躍する歌舞伎俳優、片岡愛之助さん(46)と、今夏に行われる世界選手権で2連覇の期待がかかる柔道女子52キロ級のエース、阿部詩選手(18)。伝統芸能の担い手と、日本のお家芸の期待の星が、この1年への思いを語った新春対談の中編。互いに関西出身ということで打ち解けてきた2人は、歌舞伎と柔道、互いのフィールドに興味津々の様子。(司会 特別記者・亀岡典子)

 愛之助 ところで詩ちゃん、歌舞伎は見たことはありますか。

 阿部 生はありませんが、テレビのドキュメンタリー番組などで見て、厳しい世界だなあと思っています。小さい子供のころから、怒られながら稽古していて、柔道より厳しいと思いました。

 愛之助 いやいや、柔道の方が厳しいですよ。ただ、子供の頃から歌舞伎をやっていて良かったと思うことのひとつは、歌舞伎の役を通して、人間として学ぶことが多かったですね。歌舞伎の作品には、堪え忍ぶことの大切さや自己犠牲の精神、弱い立場の人を応援する判官贔屓(ほうがんびいき)など、日本人が大切にしてきた精神が詰まっている。演じていて日本人の魂みたいなものを感じます。

 阿部 歌舞伎って、いっぱい役があるじゃないですか。こんがらがったりしないんですか。

 愛之助 意外と大丈夫(笑)。歌舞伎は1日に昼夜でだいたい6本の違ったお芝居をやります。悪い役をやったら次は正義の味方。幕がチョンッと閉まった瞬間、顔(化粧)を落として次のお芝居をやって、また顔を落として…というのを年中やっています。歌舞伎役者はスイッチのオンオフがすぐできます。

 阿部 お稽古は大変ですか。

 愛之助 僕らの稽古って3回ぐらいなんです。

 阿部 えっ。

 愛之助 昨年の京都南座の顔見世興行でも、稽古は3回。1回目は稽古着で、2回目は総ざらい、3回目で衣装をつけて化粧して本番通りやる。それで本番。稽古3回でいきなり決勝、みたいな感じです。詩ちゃんこそ、練習大変でしょう。学業との両立も大変。1日の練習時間はどれぐらい?

 阿部 4時間くらい。学校の勉強はテスト前に集中的にやります。ほとんど一夜漬けです(笑)。

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