PR

産経WEST 産経WEST

【譲位によせて】(2)コシノジュンコさん「両陛下は日本の美」

インタビューに答えるデザイナーのコシノジュンコ=11日、東京・南青山のJUNKO KOSHINO(酒巻俊介撮影)
インタビューに答えるデザイナーのコシノジュンコ=11日、東京・南青山のJUNKO KOSHINO(酒巻俊介撮影)

 昭和が挑戦の時期だったとしたら、平成は私にとって成熟した大人の時代。昭和39年の東京五輪、45年に大阪万博がそれぞれ開催されたのが、一般の人々が世界に初めて触れる体験だったのではないかしら。仏・パリで開かれるファッションショー「パリ・コレクション(パリコレ)」に、私が初めて参加したのが、53年でしょ。当時、パリコレなんて夢のまた夢。海外への渡航経験がある人さえ周囲にあまりいなかった。

 昭和の日本は、未熟だけど刺激的。世界に挑む機運に満ちていて、文化が開けていく息吹を感じました。平成に入ってからは、ニューヨークや北京、ベトナムなど各国でショーを開催しましたが、パリでの経験があるから精神的にもゆとりがあって、世界がより身近になったように感じます。

 天皇陛下には平成29年秋、私が文化功労者に選ばれた際に皇居でお会いしましたが、声が出せないほど緊張しました。その日、私が着ていた着物風のドレスに、皇后陛下が興味を示されて、全身を見ていただきました。天皇陛下は柔和な表情を浮かべて、やりとりを傍らで「うんうん」とうなずいてご覧になっていました。

 陛下は、物静かで優雅で、一つ一つの所作がとても丁寧な方。美智子さまが寄り添う、お二人の姿は、日本の美というものを物語っておられ、世界に誇れるご夫妻だと感じます。

 そんなお二人が大災害が起きるたびに被災地を訪問し、避難所でひざまずき、熱心に被災者の言葉に耳を傾けたり、一人一人と握手をしたりされています。陛下は昭和天皇の意志を受け継ぎ、戦地で亡くなった方々のことをずっと心にかけていらっしゃいますね。いずれも信念がなければ容易にできることではなく、本当に素晴らしいお方だと思います。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ