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狙う欧米観光客 カギ握る仏生まれの鍛冶職人の素顔

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 京都や奈良、大阪・ミナミなど、関西の観光都市が外国人訪日客(インバウンド)でにぎわう一方、伸び悩んでいるのが大阪府堺市だ。アジア系の観光客はまずまず集客できているが、欧米系は全体の1割に満たない。そんな現状を変えるべく、市の期待を集めているフランス人がいる。堺の伝統産業、案内人などを務めるエリック・シュヴァリエさん(29)。竹山修身(おさみ)市長も「絶対に手放すな」とほれ込む、堺の秘密兵器だ。どんな人物なのか-。(古野英明)

1組に1、2時間

 「アジア系の観光客はインスタ映えとグルメ重視。欧米系は歴史や伝統を求める人が多い」。エリックさんは流暢(りゅうちょう)な日本語でこう説明する。

 堺伝統産業会館は、刃物、線香、和菓子など堺の「ものづくり」の歴史や匠の技を紹介し、実演・体験コーナーや販売コーナーも備えた観光施設。フランス語、日本語のほか英語にも堪能なエリックさんの仕事は外国人、特に欧米系の観光客が訪れた際に応対することだ。

訪れた客にていねいに説明をするエリック・シュヴァリエさん(右)=堺市堺区の堺伝統産業会館
訪れた客にていねいに説明をするエリック・シュヴァリエさん(右)=堺市堺区の堺伝統産業会館

 見ていると、1組あたりの接客時間が長い。「刃物でも線香でも、どうやって作っているのか、ということから始まり、その特徴や歴史を一つ一つ説明すると、どうしても時間がかかる」とエリックさん。1時間、2時間かかることもざらだという。

 同会館を運営する堺市の外郭団体、市産業振興センターの齋藤誠・販売開拓課課長は「職人の技、伝統産業の粋といった深い部分はパンフレットなどで伝えられるものではない。それをエリックさんは、英語とフランス語できっちりと伝えられる」と話す。観光客の対応だけでなく、自身のブログで英仏2カ国語による観光PRもしている。

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