PR

産経WEST 産経WEST

【関西企業のDNA】「暮らしを創る」 市川兄弟から始まった象印マホービン

Messenger

 魔法瓶の卓上型ポットはメーカー間で熾烈(しれつ)な開発競争が続き、ハンドルを握ったまま親指で蓋を開けられるワンタッチ式や、レバーやボタンを押すだけでお湯を注げる機能、内部のお湯の量が見えるタイプなどが次々と登場。魔法瓶の水筒もレジャーなどの普及で一般的に用いられるようになったが、ガラスの中瓶を使ったものは衝撃で割れて中身がこぼれることもあり、ステンレス製のボトルが競合他社から発売された。

 象印は保温力がガラス製より高いステンレス製の開発に取り組み、昭和56年に「タフボーイ」として発売。水筒がステンレス製に移行する原動力となった。

家庭日用品メーカーへ

 象印は昭和45年、ご飯を電気で保温する「電子ジャー」を世界で初めて発売し、家電業界へ参入。炊飯機能を加えた電子ジャー炊飯器も発売し、よりおいしいご飯を炊くための機能開発は今も続く。

 さらに象印は企業理念「暮らしを創る」のもと、ホットプレートやコーヒーメーカー、グリル鍋なども投入し、家庭日用品総合メーカーに発展。戦後以降に発売した製品は累計約3千点に及び、記念館では、珍しいおかゆメーカー、温泉たまご器、プリンメーカーなども見ることができる。

 社長は現在4代目で、銀三郎の孫に当たる典男氏が務める。事業領域別売り上げ構成比を見ると、最大の約64%が「調理家電製品」で、そのうち約40%が炊飯調理。魔法瓶は約30%の「リビング製品」の大半を占め、残り約6%が「生活家電製品」とその他だ。魔法瓶は売り上げ全体の約3分の1だが、祖業を忘れないためにも社名の「象印マホービン」を維持する。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ