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院生ボクサー 夢を両立 31日に世界戦 大阪市大大学院生 坂本真宏選手

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大みそかのタイトル戦を前に、練習に励む坂本真宏選手=大阪市住吉区の六島ジム
大みそかのタイトル戦を前に、練習に励む坂本真宏選手=大阪市住吉区の六島ジム

 産業用ロボットの製作を目標に機械物理を学ぶ大学院生が大みそか、マカオで国際ボクシング連盟(IBF)フライ級タイトルマッチに臨む。大阪市立大大学院2年の坂本真宏(まさひろ)選手(27)=六島(むとう)ボクシングジム所属。国公立大出身ボクサーの世界戦は国内初だ。「人生で一度きりのチャンス。必ず倒したい」。異色のボクサーは目前に迫った世界戦に闘志を燃やしている。(森西勇太)

 世界戦を約2週間後に控えた18日、大阪市住吉区のジムで、王者のモルティ・ムザラネ選手(36)=南アフリカ=を想定したフィリピン人選手とのスパーリングに汗を流した。得意の右ストレートは力強さだけでなく、重さも感じさせた。ムザラネ選手は手数が多い。それだけに「負けないように打ち合っていく中で、いかに崩すかをイメージして練習している」と意気込んだ。

 堺市出身。小中学校時代はソフトボールや野球に熱中した。進学した大阪府立泉北高校には野球部がなく、部活動をせずに過ごしていたが、友人に誘われてキックボクシングジムに足を運んだ。「それまで味わったことのない『殴る』という感覚と、新しいことに挑戦することが楽しかった」。いつか本格的にボクシングに取り組みたいと思うようになった。

 一方、幼い頃からラジオを分解して遊ぶなど機械好きな一面も。ものづくりに携わりたいという夢を抱いていたことから一浪して大阪市大工学部に進学。憧れのボクシング部に入部した。

 「大の負けず嫌い」と自負する性格からひたむきにトレーニングに励み、アマチュアの大会で優勝するなど好成績を収めるようになった。しかし競技にのめり込んでいくに従い、勉強ははかどらず平成26年、大学院試験に失敗した。

 直後に奮起してプロデビューを果たしたが、技術者としての道も捨てきれなかった。28年に再挑戦して進んだ大学院では、産業ロボットや人工知能(AI)を使ったロボット製作を目指し研究に取り組む。昼間は研究室に通う傍ら、朝と夜に計約5時間、ロードワークやジムでのトレーニングを重ね、昨年末には世界ボクシング機構(WBO)のアジア・パシフィック・フライ級王座を獲得し、世界戦にこぎ着けた。

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