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【関西の議論】万葉集に詠まれた植物「ムラサキ」を復活、化粧品にも応用…滋賀の山村からブランド化狙う

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【関西の議論】
万葉集に詠まれた植物「ムラサキ」を復活、化粧品にも応用…滋賀の山村からブランド化狙う

ムラサキの根っこ「紫根」。抗酸化作用や保湿効果のある成分が含まれるとされる(前川真司さん提供) ムラサキの根っこ「紫根」。抗酸化作用や保湿効果のある成分が含まれるとされる(前川真司さん提供)

 そのムラサキを使って地域おこしを進めるのは、株式会社「みんなの奧永源寺」代表の前川真司さん(30)だ。

 ムラサキと出合ったのは十数年前で、滋賀県立八日市南高(東近江市)で非常勤講師として働いていたときだった。同校にムラサキの種が保存されており、平成16年に住民らと「紫草を育てる会」をつくり、ムラサキの調査などを始めた。

 活動を続けるうちにムラサキに引かれ、「歴史があり、価値があるのに、地域の人はほとんど知らない。これからも守り続け、地域で愛される存在にしたい」と思ったという。

 ムラサキの栽培やムラサキを使った商品開発も手がけたいと考え、27年に同市が募集していた奧永源寺地域の地域おこし協力隊に応募。人口約400人、高齢化率が50%を超える同地域で耕作放棄地を借り受けてムラサキの栽培を始め、3年で成功させた。

 昨年3月、協力隊の任期は終えたが定住を決意。自然や文化を生かした地域おこしを図ろうと、住民などから出資を募り、「みんなの奧永源寺」を設立した。地域の自然を生かした体験ツアーなどを行う一方、大阪の化粧品メーカーと提携し、ムラサキを使った商品開発にもこぎつけた。

 化粧品は4月26日から販売。「MURASAKIno(ムラサキノ)」と名付けたシリーズで、化粧水▽乳液▽美容液▽洗顔▽ハンドクリーム-の5種類。どの商品もうっすらとピンクがかった液が特徴で、見た目も美しいと評判だ。

 赤紫のパッケージデザインも滋賀県出身のデザイナーが手がけるなど、ボトルやパッケージにもこだわった。

 昨年9月、東京都内で開かれた美容業界の展示会では多くの化粧品販売会社などが興味を示し、手応えを感じたという。

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