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伊調、残り10秒から逆転劇 右足タックルに五輪4連覇の意地

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天皇杯全日本レスリング選手権大会女子57kg 決勝 伊調馨(赤)対川井梨紗子(青) 第2ピリオド 川井梨紗子にタックルを仕掛ける伊調馨=23日午後、東京都世田谷区・駒沢体育館(納冨康撮影)
天皇杯全日本レスリング選手権大会女子57kg 決勝 伊調馨(赤)対川井梨紗子(青) 第2ピリオド 川井梨紗子にタックルを仕掛ける伊調馨=23日午後、東京都世田谷区・駒沢体育館(納冨康撮影)

 レスリングの全日本選手権最終日は23日、東京・駒沢体育館で行われ、女子57キロ級は五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)がリオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)に3-2で逆転勝ちし、旧階級を含めて3年ぶり13度目の優勝を果たした。

    

 女子57キロ級決勝は前日の1回戦と同じく終盤まで伊調が川井梨を1-2で追いかける展開だったが、伊調は残り10秒で勝負をかけた。右足タックルに入り、バックを取って逆転。時計がゼロになると、伊調は叫びながらガッツポーズし、川井梨はマットに膝をついてしばらく動けなかった。

 「本当は最初からどんどんいきたかった」という伊調の思いとは裏腹に、川井梨の防御が強く組み手争いが続く。前半、タックルから場外に押し出され1失点。後半もパッシブ(消極的な選手への摘発)で2点目を取られていた。試合後、自らのタックルについて問われると、伊調は「どうやって入ったのか思い出せない。ということは、まだ意識してできていないということ」と気持ちを引き締めた。

 五輪4連覇を達成したリオデジャネイロ大会後に休養し、練習を本格的に再開したのは今年4月だ。指導する田南部コーチは「技術も筋力もまだ7割」。伊調は「髪を結んでいる時間がもったいない」と髪を約15センチ切るなど試行錯誤しながら気合を入れている。

 10月の全日本女子オープン選手権で優勝した際は「東京五輪は全く見えていない」と語っていたが、この日は「少しずつまだぼんやりと、上を見たときに(東京五輪が)あるのかなと今日の試合で思えた」と手応えを得た様子。東京五輪挑戦を決意した34歳は「体力も技術もまだまだ上げていける。進化していきたい」と力強く誓った。(岡野祐己)

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