PR

産経WEST 産経WEST

【未来志向の虚実】(2)「日本行き」を公言できない…韓国社会の「壁」

Messenger

前のニュース

観光客らでにぎわう大阪の道頓堀(戎橋南)=12月2日、大阪市中央区(寺口純平撮影)
観光客らでにぎわう大阪の道頓堀(戎橋南)=12月2日、大阪市中央区(寺口純平撮影)

 「もし日本での就職が決まったら、自慢したいけど韓国ではできない。批判する人がいるから」

 今年4月から半年間、福岡県内の温泉旅館で仲居として働いた金守晋(キム・スジン、23)はそう嘆いた。今春、ソウルの短期大学日本語学科を卒業した金は、就業ビザを取得して日本で就業経験を積み、母国へ戻って日本の就職先を探している。

 日本へ向かう、金のような若者の行く手を阻む「壁」が韓国社会にはいくつも存在する。

 金の場合、最初は青果卸売会社に勤める父親(54)と在宅介護の仕事に就く母親(54)だった。両親は日本人に会ったことがない。慰安婦問題やいわゆる徴用工問題が取り上げられると、「なぜ日本は被害者にきちんと謝らないのか」とため息をついた。

 卒業後に「日本で働きたい」と持ちかけると、母は「日本人と結婚する気なのか」と問いただし、父は信じなかった。本気だと分かると、「日本で働けば、差別やいじめに遭うかもしれない」と娘を案じた。

 韓国では、小学生から、島根県隠岐の島町の竹島(韓国名・独島=ドクト)を「日本が一方的に領土に編入した」と学び、高学年になれば慰安婦問題も学ぶ。その上、世論は反日報道で形成される。歴史問題で日本に理解を示すことを許さない、そうした空気のなかで、両親は育っていた。

■過去は清算

 《両首脳は、20世紀の日韓関係を締めくくり…》

 20年前の日韓パートナーシップ宣言はこううたい、当時の大統領、金大中(キム・デジュン)は「これで日本との過去は清算された」と断言した。だが、本当にそうだろうか。若い世代にも「反日」の傾向は依然残る。

 金守晋によると、高校や大学でも「日本へ旅行に行く人は、自国の歴史を学ばない人だ」と断じる友人がいた。自身は「日本に就職したいと思う自分が韓国の歴史を語る資格はないかもしれない」と感じていた。

 過激な「反日」を振りかざす若者も存在する。サッカーの日韓戦で初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した安重根の肖像画を掲げたり、最近ではK-POPグループ「BTS(防弾少年団)」のメンバーが、原爆投下の様子がプリントされたTシャツを着用したりして物議を醸した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ