PR

産経WEST 産経WEST

【うめきたto the world】ISCAの議論 「デザイン思考」議論白熱

Messenger
ISCAのグローバルトークセッションでは白熱した議論がなされた=1日、大阪市北区
ISCAのグローバルトークセッションでは白熱した議論がなされた=1日、大阪市北区

 最近、「デザイン思考」や「デザイン経営」という言葉をよく耳にするようになった。形や絵柄といった狭い意味ではなく、デザインを行う際のモノの考え方や方法自体を表している。創造性や想像力を製品やサービス開発、あるいは会社経営にも取り入れることが必要という考え方だ。

 創造人材の発掘と育成を目的に、JR大阪駅北にある知的創造・交流の場「ナレッジキャピタル」(大阪市北区)は平成25年の開業以来、世界の学生を対象とした映像とデジタルコンテンツのコンテスト「ISCA(インターナショナル・スチューデンツ・クリエイティブ・アワード)」を毎年開催してきた。6回目となる今年は11月30日~12月1日の2日間、国内外から受賞者と審査員を招き、作品発表と上映会を開催した。

 中でも興味深かったのは、審査員の方々を中心としたトークセッションだった。コンピューターグラフィックスとインタラクティブ技術の国際的イベント「シーグラフアジア」の諮問委員を務める米在住のシンシア・ベス・ルビン氏やオーストリアの文化機関「アルスエレクトロニカ」の芸術監督、ゲルフリート・ストッカー氏、香港を拠点に活躍するコミックアーティストのパット・リー氏らによるセッションでは、立場の違いもあり議論が白熱。「アートは目に見えるものの内側を突き詰めること」との指摘があった。

 また、国内審査員やパフォーマーによるセッションでは「現“在”美術家」の宇川直宏氏から「アートは毒を生み出し、デザインは薬を作る」という発言もなされた。

 数字や分析などの論理的アプローチだけでは、現代社会が抱える課題に十分対応しきれない。デザインが重視される今だからこそ、こうした議論に参加し、学生作品を鑑賞・体験することが、学生にはもちろんビジネスマンにも大きな意義があると思っている。

     ◇

 野村卓也氏(のむら・たくや) 一般社団法人ナレッジキャピタル総合プロデューサー。大阪府生まれ。平成4年にスーパーステーションを設立し、現在も社長を務める。グランフロント大阪の中核施設「ナレッジキャピタル」の開業に先立ち、20年からコンセプト立案や事業戦略、施設の全体企画などを手がけた。29年から内閣府政策参与も務める。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ