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半グレ「アビス」55人を逮捕、書類送検 ぼったくりや監禁、傷害事件など相次ぐ被害相談 大阪府警

監禁致傷事件のあった「半グレ」経営の店が入っていた商業施設(右)=12日午後、大阪市中央区(鳥越瑞絵撮影)
監禁致傷事件のあった「半グレ」経営の店が入っていた商業施設(右)=12日午後、大阪市中央区(鳥越瑞絵撮影)

 大阪府警南署は12日、大阪・ミナミの歓楽街で不良集団「半グレ」が経営するガールズバー17店を相次いで摘発し、半グレのメンバーら55人を逮捕、書類送検したと発表した。同署の管内では近年、ぼったくりなどの被害相談が相次いでおり、大阪で増えている訪日外国人旅行者(インバウンド)への被害も発生。同署は100人規模のプロジェクトチームを結成、取り締まりを強化していた。

 同署によると、今年6月以降、監禁致傷や凶器準備集合などの容疑で、半グレ「アビスグループ」のリーダーで住所不定、無職の男(20)ら15~32歳の男女計55人を逮捕、書類送検したという。

 アビスのメンバーは今年6月、大阪市中央区のガールズバーで20代の男性客に飲食代などとして65万円を請求した上で監禁・暴行し重傷を負わせたほか、8月には対立する半グレ「O7」(アウト・セブン)が経営するガールズバーに金属バットなどを持って集まり、男性経営者に催涙スプレーを噴射したという。

 ミナミでは昨年9月以降、アビスが暴力団の資金獲得活動(シノギ)に関わるようになり、多数のガールズバーを経営。酔客へのぼったくりや暴行・傷害事件などを繰り返し月5千万円ほどを売り上げ、一部は指定暴力団「任侠山口組」系組織に渡っていたとみれる。同署には、アビスに関する被害相談が約150件も寄せられた。

 暴力団に属さず「半分グレている」などから名付けられた半グレは組事務所のような拠点がなく、実態把握が難しい。警察庁は一部の半グレを「準暴力団」と認定。全国警察に組織の実態解明や取り締まり強化を指示している。

 大阪では近年、インバウンドが増加し、来年は20カ国・地域(G20)首脳会議やラグビーワールドカップなどの国際イベントが相次ぐ。治安を乱す半グレへの対策は急務で、同署は捜査4課などとも連携し摘発を強化していた。

 アビスリーダーの男は同署の調べに対し「アビスなんて知らない」と容疑を否認。他のメンバーは「リーダーの指示でぼったくりをしたり襲撃したりした」などと供述しているという。

 同署幹部は「アビスグループが表立って経営に関わる店はミナミから一掃した。観光客らに、大阪を安全な街だと思って楽しんでもらえるようにしなければならない」と話している。

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