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【関西の力】2つの新喜劇(2)吉本流ただで起きぬ再生「やめよッカナ」若返り成功

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内場勝則(左から2人目)が座長を務める吉本新喜劇の公演=平成30年3月、大阪市中央区のなんばグランド花月
内場勝則(左から2人目)が座長を務める吉本新喜劇の公演=平成30年3月、大阪市中央区のなんばグランド花月

6人の座長制

 3月上旬の大阪・なんばグランド花月(NGK)。約850席の座席は満席だった。

 この日の演目は、おかっぱの大阪のおばちゃん「すち子」が豪華列車で騒動を繰り広げる「すち子のトワイライト・カゲツプレス」。座長のすっちーがふんする「すち子」が、乗客に失礼な振る舞いをして怒らせた後、先輩従業員(清水けんじ)に叱責される。

 「ちゃんとせえへんと、上司に報告してクビにしてもらうよ」

 「勘弁してください。豪華列車で働くのが夢やったんですから」

 「鉄道ファン?」

 「鉄道を舞台にしたミステリー小説やサスペンスの大ファン。だから働かせてください。殺人事件が起こるまでは」

 「起こるかい!」

 「じゃあ、起こせよぉ」

 客席はドッと沸く。

 来年、創立60周年を迎える吉本新喜劇。昨年、酒井藍を初の女性座長に据え、6人の座長体制に。現在全国ツアーのまっただ中で、人気は高まる一方だ。

 大阪の笑いの代名詞ともなった吉本新喜劇。だが、その歴史は笑ってばかりではなかった。

大阪の街を盛り上げようと新たな応援ソング「大阪もんのうた」を歌う酒井藍さんの動画(吉本興業提供)
大阪の街を盛り上げようと新たな応援ソング「大阪もんのうた」を歌う酒井藍さんの動画(吉本興業提供)

「全員解雇」に騒然

 平成元(1989)年7月、NGKやうめだ花月劇場(大阪市北区)の楽屋に、告知が掲示された。

 〈吉本新喜劇のために現在の体制を解体。劇団員、スタッフは全員解雇〉

 劇団員は騒然となった。

 新喜劇の若返りと再生を目指した「吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」の始まりだった。

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