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【夕焼けエッセー】ティッシュ配りで

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 何年か前にスーパーの前で、献血事業推進の奉仕活動として献血を呼びかけるティッシュ配りに友人と参加したことがある。ティッシュをいただく立場が配る立場に逆転して、受け取る人の心模様が見えていろいろ勉強になった。

 献血は『65歳まで』なので、それ以上の人には配らないほうがよい。しかしこの年齢の線引きがとても難しい。友人と顔を見合わせて目で確認する。「出てるかな?」と。思案している間にその人はスーパーの中へ。

 気を取り直して次のターゲットを探す。今度は間違いない。「65歳以下だ」と自信を持って手渡そうとすると、「私、67歳なので献血できないのよ」とおっしゃる。献血可能な年齢を知っていることにまず感心しその容貌の若さにまた驚く。

 年齢を外見から判断するのは本当に難しい。まして、『65歳』という中途半端な年齢は何を基準に測ればいいのか。じろじろ顔を観察するわけにもいかないし。そこで私の結論。見た目で50代の人までに限定して配ることにした。(これでも本当は難しいのだけれど)

 近年の60代、70代は昔に比べて見た目は格段に若くなった。外見だけでなく心理的にも「高齢者」の自覚がない。自分がその年齢になって思う。全てのしがらみから解放され、自由に使える時間が増えたこれからが人生の黄金期なのだから、精いっぱい楽しみたいと。

 細川江美子(69) 和歌山市

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