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【昭和39年物語】(14)「春の珍事」の真相…阪急変えたオーナーの一言

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 それだけだろうか。後年、60歳を超えて野球評論家となった西本が、このときの快進撃を振り返ったことがあった。

 「38年、最下位になった年の選手納会やったと思う。小林(米三)オーナーが挨(あい)拶(さつ)で『ご苦労様でした』とねぎらったあとこう言われたんや。『みなさん、わたしはね、趣味や道楽で球団を持っているわけやないんですよ。だから、頑張ってください』。いつものように、ニコニコとした表情で優しい言葉やった」。すぐ近くに座っていた西本は、背筋にひやりとしたものを感じたという。

 「ワシだけやない。シーズンが終わって、ヘラヘラと浮かれた気分になっていた選手全員の背筋が、オーナーのひと言でピーンと伸びたんや」。それが“春の珍事”の真相だという。

=敬称略 (田所龍一)

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