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巨額買収「ギャンブルでは」 武田株主・OB不安視

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武田薬品臨時株主総会が終了後「武田薬品の将来を考える会」が会見。(左から)原雄次郎氏、三島茂氏、創業家の武田和久氏と波田典亮事務局長=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)
武田薬品臨時株主総会が終了後「武田薬品の将来を考える会」が会見。(左から)原雄次郎氏、三島茂氏、創業家の武田和久氏と波田典亮事務局長=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)

 「買収はギャンブルではないか」

 5日開かれた武田薬品工業の臨時株主総会では、クリストフ・ウェバー社長がシャイアー買収により新薬開発や営業面で国際競争力が強化されることを強調したのに対し、株主からは財務リスクや株価の低迷を問題視する声が相次いだ。

 総会の質疑応答では、買収に反対する株主から「これ以上、武田の資産を食いつぶさないで」と訴える場面もあった。武田側が買収後の有利子負債の削減のために最大100億ドル(約1兆1千億円)規模の資産売却を想定していることを受けた発言で、これに対してウェバー氏は「企業にとってダイナミックに資産を管理するのは必要なこと。古いものを売るのは当然」などと述べ、資産売却を進める考えを改めて示した。

 武田が買収計画を発表する前は6000円台だった株価は、買収発表後に年初来安値圏で推移しており、「株価が買ったときの半分に下がった。今も下がっている」(男性株主)など株価についての質問が集中。ウェバー氏は「残念だが、買収で下がる時期があるのが通常。投資家によっては新しい武田に魅力を感じてくれる。最終的に市場が理解してくれると思う」と述べ、理解を求めたが、総会参加者の中には「答えになっていなかった」と納得できない表情の株主も多かった。

 一方、買収に反対してきた株主や武田OBでつくる「武田薬品の将来を考える会」は総会終了後に大阪市内で記者会見を開催。創業家出身の武田和久氏は「売上高が1兆8千億円の会社が7兆円の買収をするのは分不相応。個人株主にはリスクが大きい」と改めて指摘。「(買収の成果が判明する)10年後にウェバー社長はいないだろう。その時の責任は誰が負うのか」と批判しながら、今後は「会社との対話を進め、かじ取りが誤った方向にいかないように、折に触れて提案をしていきたい」と述べた。

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