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製薬M&A、新薬開発の最短路 武田買収の背景

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武田薬品工業の臨時株主総会の会場に向かう株主ら=5日、大阪市
武田薬品工業の臨時株主総会の会場に向かう株主ら=5日、大阪市

 武田薬品工業が5日開いた臨時株主総会で、シャイアー買収の是非を問う議案が承認され、正式な買収手続きがスタートする。新薬の開発競争の中で、製薬会社同士の合従連衡は世界規模で加速。薬価の引き下げで医薬品市場が鈍化している日本の製薬大手にとって、M&A(企業の合併・買収)は生き残りをかけた成長戦略の要となっている。

 2008年に米バイオベンチャーのミレニアム・ファーマシューティカルズを約9千億円で買収して以降、大型のM&Aを重ねてきた武田薬品。買収のターゲットは、アイルランド、米国、スイス、ベルギーなどの多国籍の企業に及ぶ。

 製薬会社をM&Aに駆り立てる背景には、ビジネス全体の構造的な課題がある。新薬開発の成功率は2万~3万分の1ともいわれるほど難しい。販売にこぎつけるまで10年近い時間と、数百億円以上の費用がかかり、時間もお金も多くを先行投資しなければならない。ようやく開発した新薬も、特許が切れると安価な後発品(ジェネリック)に市場を奪われ、売り上げが急減してしまう。

 国内では、高齢化による医療費負担の増加が財政を圧迫。社会保障費の削減につながる薬価の引き下げ圧力は増すばかりで、市場の縮小が予想されている。

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