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来春プロ転向の川内優輝、視線は「東京」後の21年

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10位でゴールする川内優輝=平和台陸上競技場
10位でゴールする川内優輝=平和台陸上競技場

 公務員ランナーの川内優輝(埼玉県庁)にとって、2日の福岡国際マラソンはまたしてもほろ苦いレースになった。11キロすぎに早々と先頭集団から脱落し、2時間12分3秒の10位でゴール。「また前半に離され、後半に粘るだけのレースしかできなかった」。ゴール後は今にも泣き出しそうな声で振り返った。

 4月のボストン・マラソンで優勝し、自信をつけたことで来春に公務員を辞めてプロランナーに転向する意向を表明している。「市民ランナーとして臨む最後の福岡でいい走りをしたい」と意気込んだが、スタート時は日差しも強く、気温が20度を超えた。暑さを苦手とする川内にとってはまさに最悪のコンディション。後半は持ち味の粘りで少しずつ順位を上げ、「曇り空になったら体が動いてきた」というが、前半の遅れを取り戻すことはできなかった。

 夏場のレースに弱い川内は、2020年東京五輪を目指すかどうかについて明言を避けている。すでに東京五輪代表選考会となる来年9月の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権は獲得している立場だが、今回の福岡国際もMGCとほぼ同時期に開催される世界選手権(ドーハ)の切符を目指して走っていた。東京五輪は暑さを考慮してレース開始時間が早朝に前倒しされる見通しだが、ドーハはさらに涼しい真夜中の午前0時スタート。川内にとって「自分が力を発揮できるのは、東京ではなくドーハ」という思いもあった。

 ただ、世界選手権の代表選考会を兼ねた福岡国際で日本人8番手の10位に終わり、ドーハの切符獲得も極めて厳しい立場に追い込まれた。MGCに出場するかどうかは流動的だが、川内の視線は東京五輪ではなく、早くも21年世界選手権に向いている。21年の開催地となる米オレゴン州ユージーンに思いをはせ、「ユージーンでメダルを目指します」と宣言。マラソン界の異端児が輝けるのは、はたしてどの舞台か。(丸山和郎)

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