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「ゴーンの方がマシ」「世界で成長のチャンス」 武田薬品臨時株主総会 固唾のむ株主ら

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武田薬品臨時株主総会の会場に入る株主ら=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)
武田薬品臨時株主総会の会場に入る株主ら=5日、大阪市住之江区(前川純一郎撮影)

 アイルランド製薬大手、シャイアー買収を計画する武田薬品工業の臨時株主総会が5日午前10時から、大阪市内で開かれた。日本企業の海外M&A(企業の合併・買収)としては過去最高となる約7兆円の巨額買収。会場には「なぜここまでしないといけないのか」と財務リスクに不安を隠せない株主がいる一方、「武田が世界で挑戦するチャンス」と期待して駆けつけた人もいた。総会直前に、創業家で元社長の武田国男氏が「買収に反対している」と伝えられ、議論が紛糾する可能性もあることから、多くの株主が超大型買収劇の行方を固唾をのんで見守った。

 「身の丈にあった経営をすべきだ。大きな額なので、負債を返せるのか、心配だ」

 和歌山市内から駆けつけた男性株主(67)はこう経営陣を批判した。買収総額は約460億ポンド(約6兆6千億円)。買収額のうち約3兆円は借り入れと社債発行などで調達、残り約4兆円を新株発行によって賄う計画で、株主の間からは既存の株式価値が低下する「希薄化」を心配する声も上がっている。

 また、武田が買収計画を発表する前は6000円台だった株価は、買収発表後、年初来安値圏で推移していることを受けて、大阪府高槻市のOB男性(75)は「今も株価は下がっているが、新株が発行されれば、もっと下がるだろう」と懸念した。 

 「ゴーンの方が、業績に貢献したんだからまだマシ」

 シャイアー買収を決めた武田薬品のクリストフ・ウェバー社長と、日産自動車前会長で、役員報酬を過少記載したとして逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者を比べて、こう辛辣(しんらつ)に批判したのは奈良県内に住むOBの男性(83)。「武田230年の歴史の財産を売り払ったあげく、外資系企業になってしまうだろう。7兆円はそれほどの金額だ」と語気を強めた。

 ただ、世界的に見ても、開発競争の激しい製薬業界ではM&Aが成長には欠かせない戦略となっており、国内でも薬価の引き下げや市場の縮小も相まって企業のM&Aが相次いでいる。

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