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紙芝居で知る「閻魔大王」 先代住職が制作、初公開 京都

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千本ゑんま堂(引接寺)の本堂に飾られている紙芝居の原画=12月2日、京都市上京区
千本ゑんま堂(引接寺)の本堂に飾られている紙芝居の原画=12月2日、京都市上京区

 京都市上京区の千本ゑんま堂=引接寺(いんじょうじ)=で2日、完成半ばにして亡くなった先代住職が約20年前に制作した紙芝居が初上演された。先代住職の娘は「20年近い時を経て公開されることになり、無念の思いでいた父も喜んでいると思う」と喜びを口にしている。

 紙芝居は、地蔵盆に集まった子供らに、本尊として奉っている閻魔大王について知ってもらおうと、16年前に亡くなった先代住職の戸田弘如(こうにょ)さん(享年93)が制作。閻魔大王のほか、同寺を開基して閻魔大王に仕えたと伝わる小野篁(おののたかむら)を題材とし、約30枚が京友禅の下絵職人によって描かれた。

 しかし、物語が完成する前に戸田さんは死去。紙芝居は未完のまま、公開されることはなかった。

 描かれた絵は長らく、本堂に飾られていたが、娘で現住職の妙昭さん(75)が約15年前、親交のある音楽家の福井秀彦さん(66)に物語の制作を依頼。福井さんは絵に語りを重ね、音楽も合わせ、先代住職が残した紙芝居を完成させた。

 この日の発表会で、福井さんはプロジェクターに映し出された絵にあわせ、閻魔大王などを演じながら物語を展開。閻魔大王が生前の行いに基づいて死後の魂を裁いたり、地獄送りにされた亡者が釜ゆでされたりする様子を紹介した。

 完成した紙芝居には、先祖を敬い、日々感謝しながら生活することの大切さを説く意味が込められているという。福井さんは「紙芝居を通じて、地獄について知ってもらいながら、あるべき人の生き方について伝えたい」と話した。

 紙芝居は31日午後3時と同10時にも、同寺で公開を予定しているという。

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