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悪質タックル乗り越え、関学大QBが逆転劇演出

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関西学院大対立命館大学 2Q、攻撃する関西学院大QBの奥野耕世(3)=2日、万博記念競技場(鈴木健児撮影)
関西学院大対立命館大学 2Q、攻撃する関西学院大QBの奥野耕世(3)=2日、万博記念競技場(鈴木健児撮影)

 関学大の勝利への執念が、第4クオーター最後の攻撃シリーズに詰まっていた。関西学生リーグの優勝を最後まで争った立命大との再戦となった、アメリカンフットボール全日本大学選手権の西日本代表校決定戦。試合時間残り1分56秒で17-19とリードを許して自陣36ヤードから始まる攻撃で、2年生のQB奥野は「やるしかない。何が何でも通す」とフィールドに立った。

 4年生松井と3年生阿部の両WRに2本で計52ヤードのパスを通し、2度のランで敵陣へ。試合終了まで2秒。3年生のキッカー安藤が24ヤードFGで逆転すると、奥野は「よっしゃ」と吠え、あふれ出る涙を手で拭った。

 大勝した2週間前のリーグ最終節とは逆に、試合開始6分過ぎに先制された。動きの速い立命大守備陣の重圧にパスを投げ急ぎ、喫したインターセプトは3回。それでも主将のQB光藤(みつどう)らが「大丈夫や、大丈夫や」と声をかけ続けてくれた。「これ以上落ちることはない」と目の前のプレーに集中し、逆転勝ちを演出した。

 5月の日大との定期戦で悪質タックルを受けた。“被害者”として望まぬ形で世間の注目を浴びたが、チームメートたちが励ましてくれた。「家に泊まりにおいでや」「一緒にご飯食べようや」。何気ない言葉に救われた。「先輩、後輩、同級生に感謝したい」。若き司令塔は、そんな思いをプレーに込めた。

 昨年敗れた甲子園ボウルでは早大と対戦する。「自分のやるべきことをやるだけ。去年負けたので、絶対に勝つ」。頼れる仲間とともに、学生日本一を取り返しにいく。(岡野祐己)

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