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駅伝の棄権問題、「安全第一」を重視した審判員判断

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 今月25日に宮城県で開催された全日本実業団対抗女子駅伝で、故障した選手を審判員の判断で棄権させる一幕があった。九電工の3区を走った加藤がアキレス腱を痛め、現場の審判員が「足を引きずっている選手がいる」と報告。状況を聞いた監督の依頼を受け、審判員が走行を中止させた。

 10月の同駅伝予選会(福岡県)では、脚を負傷した岩谷産業の選手が中継所まで四つんばいになって、たすきをつないだハプニングが物議を醸した。監督は棄権を申し出ていたが、本人の意思も尊重する形で競技が続行され、賛否両論が渦巻いていた。

 今大会ではその教訓を受け、本人に続行の意思があったとしても、「走行不能となった場合は(審判員の判断で)中止させる」と注意事項にも明文化。レース後、大会を主催する日本実業団陸上競技連合の西川晃一郎会長は「棄権は残念だが、安全第一という目的は果たせた」と語った。

 駅伝は日本特有のスポーツ。仲間にたすきをつなぐ思いが強いほど、見ている側も胸を打たれるケースは多い。ただ、足の故障に限らず、脱水症状で意識がもうろうとする選手が出ることも多く、選手の安全確保は重要な課題でもある。これから駅伝シーズンが本格化するのに合わせ、今回の対応は大会運営のあり方にも一石を投じそうだ。(丸山和郎)

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