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僧侶の電力小売りに「大義」はあるか

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 京都の僧侶らが宗派を超えて新電力会社を設立し、来年春から電力小売り事業に参入する。寺や檀家(だんか)のネットワークを利用して電気を売り、売り上げの一部を寺の運営費に還元するほか、再生可能エネルギーの普及を図るという。信仰の篤かった近江商人の三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)に“未来よし”を加えた「四方よし」を理念に打ち出しているが、とかく坊主丸もうけと批判されがちな僧侶が始める商売に、果たして「大義」はあるのか。(小野木康雄)

記者会見後の撮影に応じる新電力会社「TERA Energy」の竹本了悟社長(中央)ら。僧侶による電力小売り事業への参入として注目を集めている。同社は再生可能エネルギーの普及を図るとともに、寺の運営を支える目的があると説明するが、利益追求や競争が仏教らしい取り組みかどうかは議論の余地も。「坊主丸もうけ」と批判されがちな僧侶の活動として、仏教精神に則した説明が求められる=10月25日、京都市右京区(小野木康雄撮影)
記者会見後の撮影に応じる新電力会社「TERA Energy」の竹本了悟社長(中央)ら。僧侶による電力小売り事業への参入として注目を集めている。同社は再生可能エネルギーの普及を図るとともに、寺の運営を支える目的があると説明するが、利益追求や競争が仏教らしい取り組みかどうかは議論の余地も。「坊主丸もうけ」と批判されがちな僧侶の活動として、仏教精神に則した説明が求められる=10月25日、京都市右京区(小野木康雄撮影)

2~3%を寺に還元

 僧侶らが設立したのは株式会社「TERA Energy」(テラエナジー、京都市下京区)。社名は寺、ラテン語の地球(terra)、1兆倍を表す接頭辞のテラをかけている。

 資源エネルギー庁によると、一般家庭向けの電力小売りは平成28(2016)年4月に自由化され、新電力と呼ばれる小売電気事業者は30年11月時点で530事業者が登録。7月時点のシェアは新電力が11%強を占めている。6月に設立され、11月現在で登録申請中のテラ社は後発組だ。

 テラ社の説明では来年4月以降、「おてらのでんき」の愛称で、中国・四国地方の寺や檀家などに既存の大手電力会社より安く電気を売る。売り上げの2~3%を「お寺サポート費」として寺に還元し、1%を社会貢献費に充てる。これらの費用は、人件費や広告費を抑えることで捻出するとしている。

 初年度の平成31(2019)年度は中・四国の寺250件、檀家など5千件との契約を目標にし、7億円の売り上げを目指す。翌32(2020)年度からは全国展開する計画だ。

 電力は、自治体と地域で新電力事業を行う「みやまパワーホールディングス」(福岡県みやま市)を通じて調達。将来は太陽光を中心とした再生可能エネルギー100%での供給を目指すとしている。

電気料金は約2%引き

 「電気料金が安くなる!」。テラ社のパンフレットには、ずばりこんな宣伝文句が踊る。

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