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【万博インタビュー】跡見学園女子大専任講師・寺本敬子さん

跡見学園女子大の寺本敬子専任講師=埼玉県新座市の同大学新座キャンパス
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 19世紀後半のパリ万博を舞台にした日本とフランスの文化交流を中心に研究しています。幕末から明治の日本が外国とつながりを深める上で、万博は大きな原動力となりました。

 日本が初めて公式に参加したのは1867年のパリ万博です。日本の資本主義の基礎を築いた渋沢栄一など、この万博を訪れた人物の多くがその後、日本の近代化に貢献しました。

 73年のウィーン万博を視察した大久保利通は帰国後、内国勧業博覧会を開いて殖産興業を進めました。78年パリ万博の頃には、フランスでは日本の様式を参考に工芸品の質を高めようという「ジャポニスム」の動きが生まれており、日本の事務官長を務めた前田正名(まさな)は、商社と協力して陶磁器などの工芸品を万博に出品、輸出振興を図りました。

 フランスは70年の普仏戦争でプロイセンに敗れた後であり、日仏の政治的な結びつきは弱まっていました。一方、万博によって文化や経済の分野では交流が深まったのです。万博には、国境を越えて人と人を直接結びつける力があります。

 私は2015年のミラノ万博を訪れた際、運営にイタリアの他にもさまざまな国の若者が携わっていることに感銘を受けました。大阪万博が日本や関西の枠にとどまらず、アジアの人々と積極的に協調関係を構築する機会になればと期待しています。

 てらもと・のりこ 一橋大大学院博士後期課程修了、パリ第一大学博士課程修了。一橋大特任講師、跡見学園女子大助教を経て、昨年4月から現職。専門はフランス近代史、日仏交流史。東京都出身。

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