PR

産経WEST 産経WEST

万博は「人類の到達点示す場」 佐野真由子・京大教授

佐野真由子・京都大教授=1日、京都市中京区の京都芸術センター
Messenger

 1862年に英国のロンドンで開催された万博で、陶磁器や漆器など日本の産品が初めて出展された。折しも欧州に派遣されていた江戸幕府の使節団が会場を訪れて注目を浴び、「日本」の存在を西洋の人々の目に鮮烈に印象づけた。

 日本の優れた美術工芸品を会場に送り、万博デビューのおぜん立てをしたのは当時の駐日英国公使、ラザフォード・オールコック。彼は、日本が国際社会に乗り出すための舞台装置として万博が最もふさわしいと知っていた。英国は日本を登場させて「世界」がさらに東に拡張したと示すことができ、日本は初めて「世界」の視座を手にした。

 このように万博は「世界を把握したい」という欲求から生まれ、芸術から工業、農業まで人類のあらゆる活動の成果、現在までの到達点を示す場だった。

 万博はその時々の国際社会の構造を反映してきた。1970年大阪万博は、アジアやアフリカの国々が独立し、戦後の国際秩序が様変わりしたと実感させた。

 そうした万博の役割は現在も変わっていない。私は2005年愛知万博以降、主要な万博はすべて見てきたが、どの会場でも知らなかった諸外国の文化に触れる喜びがある。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ