PR

産経WEST 産経WEST

元アイドルの証言「デビューのうれしさが勝った」 

過酷な労働環境について話すアイドルの女性たち=東京都渋谷区(有年由貴子撮影)
Messenger

 地域イベントを中心に活動する「ご当地アイドル」らと芸能事務所との契約をめぐるトラブルが相次いでいる問題に絡み、厚生労働省が、雇用関係を結ばずに「フリーランス」として働く人を保護するルールの整備を検討していることが9日、分かった。東京都内の元アイドルの女性(22)は芸能事務所に所属した当時、スタッフから「契約書を周りにみせるな」とクギを刺された。契約が事務所側に一方的に有利な内容だと知ったのは、デビュー後のこと。報酬が一切支払われず、契約の解除さえできない時期が続いた。裁判の末に事務所を退所したが、悔しさは募る。

 幼いころから歌って踊れるアイドルに憧れた。高校3年のころから「レッスン生」として、ボイストレーニングを受けに、兵庫県内の自宅から夜行バスで月2回東京へ通った。年間のレッスン費約45万円、交通費や宿泊費は自己負担した。

 高校卒業後、「デビューが早まる」と事務所側に勧められるまま単身上京。約1カ月後、アイドルグループとしてデビューが決定し、事務所と専属マネジメント契約を交わした。

 契約書には、契約終了2年間の芸能活動禁止を記載。月給3万8千円はレッスン費と相殺されるという内容だった。契約時は父親が同席したが、女性は「デビューできるうれしさから内容は詳しく確認しなかった。父もよく分かっていないようだった」と唇を噛む。

 一方、関西でアイドルとして活動する高校1年の女子生徒(15)と事務所との契約に立ち合った父親(38)は、「娘の夢をかなえたいという気持ちが強く、業界の常識が分からないまま契約した」と心境を明かした。(格清政典、有年由貴子)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ