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法的雇用関係なく泣き寝入りするアイドルも

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 地域イベントを中心に活動する「ご当地アイドル」らと芸能事務所との契約をめぐるトラブルが相次いでいる問題に絡み、厚生労働省が、雇用関係を結ばずに「フリーランス」として働く人を保護するルールの整備を検討していることが9日、分かった。背景には、圧倒的に立場の強い発注側などから、過酷な労働を強いられたり、適正な報酬が支払われなかったり、法的な雇用関係がないために泣き寝入りを迫られる事態が生じているためだ。

 個人と会社間などで個別に結ばれる契約は、ご当地アイドルを含め、主に「委託」や「請負」だが、契約をめぐってトラブルや訴訟に発展する例も相次ぐ。

 愛媛県を拠点とする農業アイドル「愛(え)の葉(は)Girls」に所属した大本萌景(ほのか)さん=当時(16)=が今年3月に自殺。過酷な労働環境などが自殺の原因として、10月に遺族が事務所などに損害賠償を求めて松山地裁に提訴した。訴状によると、早朝から深夜まで働かせた上、パワハラ発言で精神的に追い詰められたと主張している。

 事務所側は長時間労働は認める一方、発言の一部は否定。「法的な責任があるとは思っていない」と反論している。

 昨年11月にも、東京を拠点に活動した元アイドルの10~20代の女性4人が、芸能事務所に対し未払いの給料約400万円の支払いなどを求め訴えを起こした。

 芸能関係者の権利を守る日本エンターテイナーライツ協会の河西邦剛弁護士によると、アイドルと芸能事務所の契約をめぐるトラブルはここ数年急増。「契約を解除できない」「10数時間拘束されているのに日給が千円に満たない」など、年間100件もの相談が寄せているという。

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