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故郷を捨てた作家・山田風太郎 同級生らが顕彰

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 10代の多感な時期に両親を相次いで失い、養父母の家となった生家や故郷は耐え難い環境だったようで、昭和17(1942)年の20歳の時、家出同然に上京。後に旧東京医専に合格した。戦後に伝奇、ミステリ、歴史の3分野で成功し、有名作家となっても、ほとんど帰郷しなかった。

当初は風太郎も反対

 文学碑や記念館にも執着がなかったようだ。過疎化が進む旧関宮町の活性化の起爆剤として、風太郎の記念館をつくる構想が同級生らの間で持ち上がった。有本さんがそのことを相談するため、東京都多摩市に住む風太郎を訪問したところ、風太郎は最初「僕の作品が残るのはいやだ」と反対したという。

 だが、「故郷への熱い思いは今も変わらない」と自らの気持ちも吐露。「故郷を捨てた作家」というイメージは誤解とわかり、記念館構想を説得したところ、最後は「いつ建つの?」とすっかり乗り気になったという。

 風太郎はパーキンソン病を患っており、日常生活は不自由だったが、「僕の本や資料はすべて寄贈するから」と約束。後日、有本さんたちはトラックで寄贈を受けた書籍や資料など約1200点を旧関宮町に運び込んだ。

 しかし、風太郎は平成13(2001)年7月、79歳で亡くなり、開館を見ることはかなわなかった。

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