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「心身の土台は母が作った」姜尚中さんが新刊『母の教え』

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 料理上手な母は、ぜいたくはできなくてもキムチ用の白菜や大根、山菜や木の実など、旬で栄養価の高い食材にこだわった。集めた廃品の仲買人に日替わりのつまみとコップ酒を振る舞うなど、家には多くの人が出入りしていた。「母にとって食事とは、健康と人間関係のネットワーク作りでした。見知らぬ人とも食卓を囲むことで、情でつながることができる。そういうことを伝えたかったんじゃないかな」。

 ■情のある人ない人

 本書では、姜さんの血肉となった母の言葉の数々が紹介されている。母は、世の中には「情のある人」と「情のない人」の二種類の人間がいると考えていた。仕事の場で狡猾(こうかつ)な人間と出会い苦しむ一方で、寝込んだときは家事を担ってくれる友人にも恵まれていた母。「差別の中で生き、人の情にすがらざるを得ないところがあり、文字の読み書きができなかった分、嗅覚で人を見分けていた」という。

 『明日はね、明日が考えてくれると、今日は今日で十分たい。何とかなるけんね』

 『ここが故郷たい。ここで一生懸命生きてきたとだけん。一生懸命、生きる場所が故郷たい』

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