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【日本シリーズ】さよなら広島の新井 「たくさんの声援に感謝」

ファンに別れを告げる広島・新井貴浩=マツダスタジアム(加藤孝規撮影)
ファンに別れを告げる広島・新井貴浩=マツダスタジアム(加藤孝規撮影)
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 「打てなかったけど本当にたくさんの声援をもらって感謝しています」。日本一に届かず、悔しさに暮れたチームの中で、最年長の新井がグラウンドに別れを告げた。現役最後の打席は八回。代打として打席に立つとひときわ大きな歓声が上がった。結果は遊ゴロながら一塁に全力疾走。九回には一塁守備にもつき、最後の雄姿をファンに届けた。

 「カープは“家族”」。広島で一緒にプレーしてきた選手やスタッフとの絆をそう表現した。2015年に阪神から広島に復帰してからは、広島市内にある球団の独身寮で単身赴任を続けた。ひと回り以上も年齢の違う若手との垣根を取り払おうと、寮の共用スペースのテレビで一緒に他球団の試合を見ながら野球談義にふけったり、時にはゲームに興じたりして距離を縮めていった。

 9月に今季限りでの現役引退を表明してからは、チームメートと一緒に野球をする時間の貴重さをかみしめながら、プレーを続けた。毎年1月に行った恒例の護摩行(ごまぎょう)を共に行った会沢や松山、自身を“アニキ”と慕う菊池、チームリーダーの丸や若き4番の後継者の鈴木…。その誰もが「新井さんと一日でも長く野球をやりたい」と言い、日本シリーズまで勝ち上がってきた。

 ラストゲームを終え、「若いやつらはみんなかわいい。すごく結束しているので、それをファームの選手やこれからカープに入ってくる選手たちに引き継いでほしい」とチームの明日を見つめた41歳。届かなかった日本一への思いは仲間に託し、20年に及んだ現役生活を締めくくった。(上阪正人)

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