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広島先発の野村、痛恨2被弾で不完全燃焼

4回、ソフトバンクのデスパイネに左越え本塁打を打たれた広島先発の野村祐輔=31日、ヤフオクドーム(加藤孝規撮影)
4回、ソフトバンクのデスパイネに左越え本塁打を打たれた広島先発の野村祐輔=31日、ヤフオクドーム(加藤孝規撮影)

 良いときと悪いときの姿が混在する投球内容だった。31日行われた日本シリーズ第4戦。広島先発の野村は2年ぶりの日本シリーズのマウンドで五回途中5安打3失点。前日に9点をたたき出し、勢いに乗るソフトバンク打線を抑えこむことはできなかった。チームは4-9で敗れ、「よい流れを持ってくることができず申し訳ない」と肩を落とした。

 二回までは野村らしさが前面に出たピッチングで、一人の走者も許さなかった。「攻める姿勢を持って、全てのボールを使って打者に向かっていく。一つ一つつアウトを積み重ねていく」と話していた通り、右打者の内角に食い込むツーシームを中心にコーナーをつく投球で堂々と渡り合った。

 しかし三回、簡単に2死を取ってから崩れた。甲斐に初安打を許すと、上林に「甘く入ってしまった」というカットボールを右翼席に運ばれ2点を献上。鈴木のソロ本塁打で1-2とした直後の四回にも、2死後にデスパイネに左翼スタンド中段への豪快なソロ本塁打を浴びた。五回は先頭の今宮を右翼線二塁打で出塁させ、甲斐の犠打で走者を三塁に進められたところで無念の降板。多彩な変化球で打者を幻惑するプレートさばきはすっかり影を潜めていた。

 一昨年に16勝を挙げ最多勝に輝いた右腕は今季開幕投手を務めたものの、4月に背中を痛めて2カ月離脱。復帰後も安定感を欠いて結局7勝6敗、防御率4・22とローテーションの柱としては物足りない成績に終わった。ポストシーズンでは先発の4番手扱い。名誉挽回をかけて「チームに勢いがつく投球をしたい」と臨んだ短期決戦でも、今季を象徴するような不完全燃焼の76球となった。(上阪正人)

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