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【浪速風】遅ればせの秋。地震、台風の傷は癒えないが(10月29日)

台風21号の倒木被害が解消され、53日ぶりに鞍馬駅へ入線する叡山電鉄の車両=27日、京都市左京区(西川博明撮影)
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 松尾芭蕉が「秋深き隣は何をする人ぞ」と詠んだのは、病に倒れた大阪でだった。もはや起き上がることもできず、ほどなく「旅に病んで夢は枯野をかけ廻(めぐ)る」の句を遺(のこ)して息を引き取った。晩秋の夜、隣家からこぼれる明かりが俳聖の想像力をかきたて、最後の創作をさせたのだろうか。

 ▼北海道地震で大きな被害を受けた厚真町などで、今月末の完成をめざした仮設住宅の建設が進み、ようやく入居が始まる。冬がそこまで迫っている。全国から寄せられたダウンジャケットやセーターなど防寒着が住民に配られた。生活の復興には遠いが、隣人との助け合いが何よりの力になるだろう。

 ▼台風21号の影響で貴船口(きぶねぐち)-鞍馬(くらま)間で運休が続いていた叡山電鉄が全線で運転を再開した。これから見ごろを迎える紅葉シーズンになんとか間に合った。わが家の近くの公園でも倒木が除去され、週末はフリーマーケットやバーベキューなどでにぎわっていた。遅ればせの短い秋だ。

▼そのほかの【浪速風】を読む(こちらをクリック)

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