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「当事者の思いを伝えたい」 高次脳機能障害の患者が闘病記イベントで講演

講演の打ち合わせをする下川真一さん=東大阪市
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 病に向き合っている人たちの闘病記をテーマにして、29日から大阪市で始まる「闘病記フェスティバル」で、「高次脳機能障害」の患者、下川真一さん(50)=大阪府東大阪市=が講演する。5月に闘病記を出版した下川さんは「当たり前のことができない悔しさや社会復帰への諦めない思いを語りたい」としている。

 高次脳機能障害は病気や事故で脳が損傷することで記憶力や判断力、集中力が損なわれた状態になることを指す。下川さんはかばん製造会社を経営していた42歳のときに脳出血で倒れ、左半身のまひと高次脳機能障害が残った。

 簡単な計算ができず、プロ野球を見てもどちらのチームが勝ったかが分からないなど、当たり前にできていたことができなくなる現実を突きつけられたという下川さん。4人の子供のためにもと懸命にリハビリを続け、一時は会社に戻ったがトラブルが頻発し、社長職は断念せざるを得なかったという。「ものすごく努力をして改善したこともあるし、いくらがんばってもできないこともある」と下川さんは話す。

 「当事者にしか分からない苦労や悔しさを知ってもらいたい」と書きつづった手記の存在を言語聴覚士の西村紀子さん(48)が知ったことがきっかけで5月に「知っといてぇや これが高次脳機能障害者やで!」を出版。今回の講演につながった。西村さんによると、高次脳機能障害の影響でコミュニケーションがうまくとれず、仕事を辞めたり家に引きこもったりしてしまう患者は多いといい、「病気への正しい理解を広めて患者の社会復帰につなげたい」としている。

 闘病記フェスティバルは近鉄百貨店上本町店文化サロン(大阪市天王寺区)で29~31日に開催。下川さんの講演は30日午後1時半から。がん患者や元アルコール依存症患者らの講演や、約400冊の闘病記を読むことができるコーナーなどがある。午前10時半~午後7時半(31日は午後4時まで)。参加無料。問い合わせは星湖舎((電)06・6777・3410)。

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