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【スポーツ記者リポート】アスリートの「SNS発信」は時代の流れか

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代打空振り三振に終わった阪神での最後の打席後、深々と頭を下げる阪神・西岡=4日、甲子園(門井聡撮影)
代打空振り三振に終わった阪神での最後の打席後、深々と頭を下げる阪神・西岡=4日、甲子園(門井聡撮影)

 プロ野球阪神の西岡剛内野手が今季限りで縦じまのユニホームを脱ぐことになったが、戦力外通告の発表の仕方に違和感を覚えた。球団が発表する前に、西岡が自身の公式インスタグラム(写真共有アプリ)に投稿したのが“第一報”だったからだ。

 球団幹部が来季は契約を結ばない旨を伝えたのは今月1日の試合後。球団側は2日午後にも発表する予定だったが、本人が2日早朝に「ファンの皆様、6年間ありがとうございました。けがの連続で申し訳ありませんでした」などと長文のメッセージを投稿し、“フライング”で発表。これには球団幹部も「時代の流れなんですかね…」と複雑な表情を浮かべていた。

 先日、卓球の福原愛選手が自身のブログで現役引退を発表したが、ブログに限らず、今はツイッターやインスタグラムといったSNS(会員制交流サイト)が多様化している時代。西岡がそうであったように、アスリートにとっては、いつも応援してくれているファンに最初にメッセージを発信することができるため、こうした傾向は今後も増えていくかもしれない。

 西岡は後日、報道陣に対して自身の思いを口にしたが、シーズン中だったチームに迷惑がかかるとの思いもあって、SNSに投稿した日は戦力外通告に対して口を開くことはなかった。ただ、報道する側にとっては、SNSだけでは真意をつかみかねるため、うのみにすることはできない。やはり聞きたいのは肉声であり、本音の部分だ。

 一方、阪神の矢野燿大(あきひろ)新監督はファンとの一体感に向け、選手の発言力を高めていきたい考えを持っている。今季も2軍監督として鳴尾浜球場での試合後に、若手のマイクパフォーマンスを慣例化してきた。「まずは自己アピール。『チームの勝利に貢献できるよう頑張ります』というのは入れてもいいけど、何か面白くない。『あしたも僕を見に来てください』でもいいし、『あしたも盗塁します』でもいい。自己発信をしてほしい」。アスリートの本音の“声”をファンも望んでいるはずだ。(丸山和郎)

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